研究室紹介
ヒューマンリサーチグループ
みなさんは集中できない時に軽く体を動かすと、頭がすっきりして作業がはかどった経験はありませんか。 ヒューマンリサーチグループでは、脳機能イメージング法の一つ、近赤外線分光法(fNIRS)を用いて、運動が脳の機能に与える様々な効果の神経基盤について ヒトを対象に研究しています。これまでに、短時間の中強度運動が前頭前野、その中でも左背外側部の活動を高めて、前頭前野の機能を向上させることを明らかにしています。 また、加齢や精神疾患による慢性的な脳機能低下、高地環境や不快ストレスへの暴露による一時的な脳機能低下に対し、運動がどのようにそれを軽減するのかといった問題にも取り組んでいます。 今後はウォーキングやヨガの呼吸法など、誰もが手軽にできるノンストレスな運動が脳を元気にする、その神経基盤を明らかにすることを目指します。 また、運動による呼吸循環機能や血中乳酸・グルコースといった末梢の生理的変化からも運動効果を検討しています。動物研究からヒト研究への橋渡し研究、 そして健康・体育・スポーツの現場に生きる研究を世界に向けて発信します。
征矢教授からの一言
アニマルリサーチグループ